国分グループ本社株式会社様 BrainPad VizTact導入事例

国分グループ本社(株) 
マーケティング・商品統括部 マーケティング部 
デジタルマーケティング課 加藤 康俊様

  • VizTact
  • ブレインパッド

ベテラン営業マンも気がつかなかった新事実をデータ分析からスピーディーに発見!
お客様への提案力強化に貢献するVizTact

国分グループ本社株式会社様

【業種】食品卸売業

【事業内容】酒類・食品・関連消費財にわたる卸売業及び流通加工、配送業務、貿易業、不動産賃貸借業 ほか


事例のポイント

導入時のお悩み

マーケティング担当者、営業担当者のデータ分析業務を効率化し、お客様への提案力を強化したい

活用方法

店内POSデータに客層データ、気候データなどを組み合わせ、商品が売れる条件の分析にVizTactを活用

VizTact選定理由

BIツールと違い、人間の意思決定そのものを支援するVizTactなら、現場担当者の分析力・提案力の強化が期待できる

導入効果

現場担当者のデータ分析業務の効率化に加えて、お客様への提案内容の充実により企業としての競争力強化が期待できる


―国分グループ本社様のビジネスを教えてください。

加藤様:私たち国分グループは、食にかかわる商品を取り扱う「問屋」として、酒類・食品・お菓子などの商品をメーカーから仕入れ、主に小売業、外食産業のお客様に販売する事業を行っています。また、単なる商品提供だけではなく、例えば小売業の場合は売場提案、外食産業の場合はメニュー提案といったように、お客様のビジネスに付加価値を生み出す様々な支援を行っています。
私が所属するのは国分グループのマーケティング全般を統括する部署です。グループ企業の各種Webサイト運用管理や業界全体に関するデータ分析のほか、北海道から九州までのグループ企業のマーケティング担当者に対して分析力や提案力を高めるツールの提案や推奨を行い、分析力や提案力を高める支援業務に取り組んでいます。

―マーケティング上の課題を教えてください。

私はマーケティング部に所属する以前は長年営業として現場に携わってきました。グループ企業のマーケティング担当者や営業担当者は、お客様に様々な提案活動を行っています。提案は様々なデータ分析の結果に基づいて行われますが、膨大なデータを分析し施策を立案する作業にはとても時間がかかります。現場担当者の分析・提案活動を支援する立場として、このことを身をもって課題と感じていました。

分析対象データにはお客様からお預かりするPOSデータをはじめ、天候データ、食卓情報データ、ID-POSデータなど外部パートナーから購入するデータがあります。これらのデータを複合的に分析し、相関関係を発見したり、なんらかの仮説を立案する作業は経験豊富な営業にとっても難易度の高い作業です。

こうした作業を支援することで、分析のスピードアップや、クオリティの向上を図りたいと考えました。現場担当者の分析力・提案力の底上げをすることで、お客様に「国分グループの分析・提案はクオリティが高い」と感じていただき、私たち国分グループを選んでもらう理由の1つにしたかったのです。


―VizTactを導入した理由を教えてください。

加藤様:最初はいわゆるBIツールの導入を検討していました。データの集計やビジュアル化を効率化するBIツールを現場に提供することで、分析業務を支援しようと考えました。

その後ブレインパッド社のVizTactを知り、「拡張分析」というコンセプトに非常に興味を持ちました。BIツールがデータの集計やビジュアル化のためのツールだとすれば、VizTactは人間の意思決定そのものを支援するツールです。データの相関関係の発見など、まさに私たちが苦労している部分を支援するツールだったので、BIツール導入の方針を転換してVizTactの導入を検討することにしました。

こういったツールは導入後にうまく使いこなせないケースもあるので、ブレインパッド社からどのようなサポートが受けられるかは入念にチェックしました。トライアル期間を通じて担当の方にはとても親身にサポートをいただき、これならば私たちにも使いこなせていけるだろうと判断し導入を決めました。

―トライアルでは、VizTactを使いどのような分析を行いましたか?

加藤様: VizTactを使って実際にお客様に提案するつもりでトライアルを行いました。トライアルでは3種類のデータを用いました。お客様からお預かりしたPOSデータ、お客様の店舗種別を客層ごとに6タイプに分類したデータ、外部パートナーから購入した気候データの3つです。

これらをVizTactに投入し、分析したい商品の売上をKPIに設定して分析をかけると、KPIの向上に効果のある項目・パターンが、影響度の高い順番であっという間に表示されました。加えて、分析結果が自然言語で表示される機能があったことが驚きでした。この機能のおかげで、分析知識がない人でも一目瞭然で結果を理解できます。ここまでのスピードで人間の意思決定そのものを支援する結果が表示されることにとても驚きました。
KPIに設定した商品を変えていくつか試行する中で、面白い結果が得られたのが「マヨネーズ」と「ドレッシング」の分析です。例えば「店舗種別によって売上が上がる時期に特徴がある」「ノンオイルドレッシングの売上には気温が大きく影響している」「マヨネーズの平均単品売価と気温の間には関係性がある」といった興味深い分析結果が得られました。

昔から小売業界には「アイスクリームが売れ始めるのは気温〇度から」といった分析はありますが、今回の「ノンオイルドレッシング」のように、細かな商品カテゴリにおいてどういう状況になると売れるといったデータはほとんどありません。長年営業に携わってきた私のような人間でも気がつかなかったことを、VizTactならスピーディーに明らかにできるのではないかと期待を感じました。

―VizTactによって、今後、国分グループのビジネスはどう変わりますか?

加藤様:今回のような分析を人手で行った場合、ここまでのスピードで同じような仮説に辿り着くのはまず無理だったでしょうし、手間をかけた分、有益な結果が得られる分析なのかと疑問が付きまとっていたはずです。

VizTactを利用することで、半ば諦めていたような分析が実施でき、具体的な示唆まで得られたことには希望を持ちました。今回の分析対象は「マヨネーズ」「ドレッシング」等でしたが、試してみたい商品カテゴリは200から300近くあるので、それらを今後VizTactで分析していくことにより業界内でまだ誰にも知られていないような気付きが得られるのではないかと期待しています。

トライアルで得た結果をふまえて、上層部には「VizTactは国分グループの新しい武器になり得る」と報告しました。店内POSデータの分析に関してはお客様も積極的に取り組んでおられますが、気候などの店外データと組み合わせた複合的な分析はまだそれほど行われていません。今後、現場担当者がVizTactを活用し、「〇〇が売れた背景にはこんな要因がありました」とデータに基づいた提案をお客様にできれば、国分グループの競争力強化に繋がっていくと考えています。

―今回の分析をふまえて、あらためて
VizTactへの評価をお願いいたします。

加藤様:分析対象のデータが膨大になればなるほど、データへのアプローチや仮説の立て方にその人なりの偏りが出てしまい、事実を見逃す恐れが出てきます。VizTactを使えばそういった偏りから自由になり、遥かに早く事実に到達できると思います。

また、これまでは、データ分析経験のある人間が長時間データとにらめっこしてようやくなんらかの仮説を出せるという状態でした。VizTactを使ってまずは分析の手掛かりを掴んでみるという活用もできると思います。
私は長年営業職を務めてきましたが、お客様によっては、年間を通して、かなりの回数のの提案会があり、データ分析に基づいたプレゼンテーションが求められます。提案書は100ページ近くにおよぶこともあり、営業にかかる負荷は非常に重くなります。私は提案会の1カ月程前からデータ分析などの準備を行っていましたが、VizTactを使うことによってその時間を短縮できる可能性は非常に高いと思います。

グループ企業のマーケティング担当者、営業担当者がVizTactを使いこなせるようになれば、業務負荷を削減できるだけでなく、お客様への提案力強化に繋がります。そのような状態を目指して、現在ブレインパッド社にサポートをいただきながら現場担当者向けのVizTactの操作説明会を開催しています。

VizTactが彼らにとっての素晴らしい武器となるように、これからもブレインパッド社に支援いただきながら、現場担当者をサポートしていきたいと考えています。

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掲載日:2021年5月24日
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